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燐音の一人語り。
続きからどうぞ。
何度、夢見たことだろうか。
誰かに必要とされて、自由になる楽しい日々を。
「お姉ちゃんたら、面倒な子を私達に押し付けてくれたわね…」
私は望まれていなかった
「ったく…掃除もロクに出来ないのかよ!?この屑女!」
「おい燐音!わしは疲れてんだ、さっさと肩揉めぃ!!」
「燐音、あんたは留守番して、この家を守ってな。あたしらは出かけてくるから♪」
自由になんて させてくれなかった
「嫌…嫌です!お母さま、お父さま!!逝かないで!!」
「ごめんな…燐音…」
「お前だけでも…どうか、幸せに…」
大切なものは 昔私の手の内から放されて
「役立たず!」
「全く、この子ホントにお姉ちゃんの子かしらあ?」
「全ッ然使えねーな…チッ、屑が!」
「あんたも一緒に伯母さんと死んじゃえばよかったのに」
「そしたらお前もオレ達のところには来なかったのにな…」
「ほんと、お前にはもううんざりだよ」
誰も私を愛してくれなかった
どんなに一生懸命頑張っても、ひとかけらもくれなかった
私への「愛情」を
だけど、今は―――――
「燐音ちゃん、お疲れ様。今日はゆっくり休むといいよ」
「燐音、室長見なかったか!?」
「燐音!良かったら買い物に行かない?燐音に似合いそうな服見つけたの!」
「よっ!燐音は今日も可愛いさー♪癒される~」
「チッ…危なっかしいんだよ、てめえは…後ろに下がってろ!」
「燐音ちゃんは強いわね…私も頑張らなくちゃね」
「あまり無理をなさらないで下さい、燐音さん…アレンが悲しみますから」
私を、必要としてくれる仲間と
「燐音…僕はいつまでも、貴女が大好きです」
私を、愛してくれる人がいる
きっと、きっと
これ以上の幸せは
何処にも無い